日本以外にもあった独自の元号を使用していた国々

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皆さんご存知のように、平成は2019年4月30日をもって終了します。5月1日からは新天皇のもと新元号が始まる予定です。

そんなわけでにわかに注目を集める日本の元号ですが、実は、日本以外にも元号を使っていた国が世界にあることをご存知でしょうか。

現在、元号制度がある国は日本だけ

世界で最初に元号を定めたのは中国の前漢朝で、紀元前115年頃と言われています。時の皇帝の武帝が元号を「建元」と定めました。元号を定めることで、皇帝が時代を支配することを意味すると考えられていました。

その後、元号の文化は東アジアに広まりますが、西洋諸国の侵攻とともに徐々に衰退していきます。中国でも、清の終焉とともに元号制度は廃止され、今では西暦が用いられています。ちなみに現在の中国では、2019年のことを「公元2019年」としていますが、これは元号ではなく西暦の中国語表記です。こうして西暦が主流になるなか、とうとう1945年にベトナムも元号制度を廃止してしまい、今も元号を使っている国は日本だけになりました。

現在でも元号を使用する地域

ただし、現在でも台湾と北朝鮮では独自の元号が使われています。日本はどちらも国家と承認していないため、上の元号制度のある国からは除外しました。台湾の元号には中華民國の「民國」が使われており、西暦2019年は「民國108年」になります。また、北朝鮮でも「主体」という独自の元号が定められています。ただ、その歴史は浅く、1997年に金日成の誕生年である西暦1912年を元年として始まりました。西暦2019年は、「主体108年」になります。

過去に元号を使用していた国

中国のほか、過去にはベトナムや朝鮮半島の国家も独自の元号を用いていました。ベトナムでは、西暦970年、中国からの独立を機に、当時の丁朝が「太平」という元号を制定します。以降、阮朝が滅亡した1945年まで代々独自の元号が使用されていました。朝鮮半島では、西暦391年に高句麗の広開土王が「永楽」という元号を用いたという記録が残っています。新羅でも西暦650年まで、高麗でも第4代の光宗まで、独自に元号を制定していました。それ以降は中国の元号が用いられていました。なお、1932年に建国された満州国でも、1945年の消滅するまで「大同」と「康徳」という独自の元号が使われていました。

東アジア独特の文化

このように、そもそも元号とは中国発祥の考え方で、世界で用いられていたといっても中国の影響が強かった東アジアの一部の国だけです。現在、元号文化を維持する国家は日本だけとなってしまいました。

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